第2回むし歯菌の正体「ミュータンス菌」
健康な人の口の中にはいろいろな細菌がいて、そのうちの「ミュータンス菌」がむし歯の原因になります。
ミュータンス菌は、食べ物や飲み物の中に含まれている糖分をもとにして、ネバネバしたプラーク(歯垢)をつくり歯の表面にピタッとくっつきます。ミュータンス菌はその中でどんどん増え続け、酸をつくります。この酸によって歯からカルシウムが溶け出し、むし歯になります。
プラークを取り除くには、歯みがきをしっかり行うことが必要です。また、半年に1回は歯医者さんで定期検診を受けましょう。
むし歯ができるしくみ
むし歯菌(ミュータンス菌)が、口の中に残った食べ物から糖分をとり込む
むし歯菌は、ネバネバした物質を出してむし歯菌の巣であるプラークをつくる
プラークの中のむし歯菌が、酸を吐き出す
歯が酸によって溶かされて、むし歯になってします
赤ちゃんとミュータンス菌
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にミュータンス菌はいません。多くの場合、赤ちゃんが離乳期の頃にお母さんからうつるので、お母さん自身のお口の健康も大切です。むし歯の治療・歯みがき・デンタルフロスの使用・規則正しい食生活に努めましょう。
同じスプーンを使ったり、口移しで食べさせるのはNGです。
もちろん、お父さんやご家族も同じですね。