第6回むし歯の予防 “シーラント”
子どもは、砂糖を含んだ飲み物やお菓子を好むことが多いうえ、生えて間もない歯は十分に硬くなっていないので、次のような生活習慣によりむし歯にかかりやすくなります。
乳児のむし歯の原因になる生活習慣
- 哺乳びんでジュース・スポーツ飲料を与えている
- 卒乳時期の遅れ
- 保護者が仕上げみがきをしていない
- フッ化物配合歯磨剤の利用開始時期が遅い など
むし歯になりやすいのは、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯のかみ合わせの溝です。その中でも子どもの場合は8割以上が、歯ブラシの毛先が届かない、奥歯のかみ合わせの溝から発生しているという報告があります。そのためむし歯の予防には、歯科医院で行う「シーラント」が有効です。
また、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目のむし歯予防にはフッ化物の応用が有効です。
シーラント
- シーラントとは
- 歯科医院で、奥歯のかみ合わせの溝にプラスチックを埋め込んでむし歯予防をする方法で、約60%の予防効果があります。
奥歯が生えたらできるだけ早期に行いましょう。シーラントは乳歯にも永久歯にも有効です。
シーラント処置を行う場所
歯と歯の間
歯と歯ぐきの境目
奥歯のかみ合わせの溝