第9回炭酸飲料とイオン飲料 良い歯を作るために
炭酸飲料とイオン飲料(スポーツ飲料)
炭酸飲料
果物や、炭酸飲料を含むジュース類のほとんどが酸性食品だということは知っていますか?
酸性食品を繰り返し長時間飲んだり食べたりしていると、プラーク(歯垢)がなくても、歯の表面が溶けてしまうこと(脱灰)があります。このように酸性食品により脱灰することを「酸蝕症(さんしょくしょう)」といいます。
イオン飲料(スポーツ飲料)
イオン飲料はスポーツ時や、発熱・下痢・おう吐による脱水時に飲用しましょう。ペットボトルで持ち歩き飲む習慣や、食事中に飲む習慣をやめ、お水やお茶の代わりにしないように心がけましょう。また、ペットボトル1本(500ml)あたり約25〜30gの糖分を含むので、飲んだ後には水で口をすすぐなどの対策をとりましょう。
歯の表面を覆うエナメル質はpH5.5、中心の象牙質はpH6.0以下の環境で脱灰することが知られていますが、ある研究によると、市販の飲料の73%が歯を溶かすほどの酸性(pH5.5以下)を示したそうです。
良い歯を作るために
永久歯の生え始めは5歳頃からですが、妊娠中から歯の芽ができはじめています。また、歯は生えてきたときには、根の先は未完成で、徐々に形作られていきます。強い歯を作るために、ビタミン、カルシウム、リンなどの栄養素をバランスよく摂りましょう。